津和野町
山陰の小京都
津和野町は島根県鹿足群、山口県との県境にある町です。
島根県の観光名所の1つで、江戸時代には津和野藩の城下町として栄えました。
現在でも、当時の面影を残す場所が多く、山陰の小京都と呼ばれています。
SLやまぐち号
津和野駅は、何の変哲もないJRの駅舎です。
ただ、この駅は、JR西日本が運行する、SLやまぐち号の終着駅になっていて、シーズン中の週末には、SLに乗車して訪れた観光客で賑わいます。
SLの運行は、3月下旬から11月中旬までの週末とゴールデンウイークなどの連休で、新山口駅と津和野駅の間を1日1往復します。
新山口駅を午前11前に出発し、午後1に津和野駅に到着します。
折り返し津和野駅を午後4時前に出発するので、この約3時間の間に、乗客は津和野観光を楽しみ、再びSLで新山口駅までの帰路につきます。
出発前のホームには、鉄道好きの写真家が多く集まっていました。
城下町の町並み
津和野藩は、戦国時代までは毛利氏の領地でした。
関ヶ原の戦いから大坂の陣までは坂崎氏が、それ以降は明治維新まで亀井氏が領主となりました。
津和野城に区画された城下町は、山間にある小さな盆地に形成されています。
明治の文豪・森鴎外が幼少期を過ごした地で、旧居の隣には森鴎外記念館があります。
明治新政府によるキリスト教弾圧によって、この地に流刑にされたキリスト教信者が拷問を受け、殉教した地でもあります。
なまこ壁と呼ばれる、白塗りの塀が続く石畳の道は、殿町通りと呼ばれています。
ここは、かつて家老職を務めていた藩の要人の暮らす家老屋敷が立ち並んでいた通りです。
壁に沿って流れる小さな水路である掘割には、大きな錦鯉がたくさん泳いでいて、観光客の足を止め、津和野観光のシンボル的なスポットになっています。
殿町通りには、津和野藩の老門であった多胡家表門や、大岡家老門などの武家屋敷門が残されていますが、残念ながら屋敷は残っていませんでした。
大岡家老門の奥には、古い木造の津和野町役場があり、現在でも現役で使用されています。
殿町通りを過ぎて、さらに進んでいくと、弥栄神社、太鼓稲成神社へと続きます。
四季を通じて、古い街並みを散策することが出来る、小さな城下町です。
時折、遠くに聴こえる蒸気機関車の警笛の音が、情緒を掻き立てます。
掘割には花菖蒲が植えられていて、6月には花の咲く白壁と掘割を泳ぐ錦鯉が、訪れた観光客の目を楽しませます。
津和野町の駐車場
津和野駅の近くにある、桑原史成写真美術館の前に、数台分の無料駐車場がありますが、シーズン中はいつも満車状態で、実質、駐車はムリだと思います。
それ以前に、観光客が駐車できるかどうかも分かりませんでした。
駅の北隣には有料駐車場があり、駐車料金は1回450円です。
駅前の道を南下して行くと、有人の駐車場があり、こちらの方が殿町通りに近く、1回400円でした。
津和野町 基本情報
住所 | 島根県鹿足群津和野町 地図 |
---|---|
SL発着時刻 | 3月下旬~12月下旬 10:50(新山口駅発)~12:59(津和野駅着) 15:45(津和野駅発)~17:30(新山口駅着) |
駐車場 | あり(ほぼ有料) |
アクセス | 中国道鹿野ICから38km 中国道六日市ICから38km JR津和野駅下車 |