耶馬渓の紅葉
日本三大奇勝の1つ
耶馬渓は、大分県中津市本耶馬溪町および耶馬溪町一帯にある渓谷です。
大分県の紅葉の名所の1つで、名勝に指定されています。
日本三大奇勝の1つに数えられ、平成29年には日本遺産に選定されました。
紅葉の時期になると、一帯に生えた木々の葉が赤く染まり、訪れた観光客の目を楽しませます。
深耶馬渓 一目八景
耶馬渓と一口に言っても非常に広く、本耶馬渓、奥耶馬渓、裏耶馬渓、深耶馬渓などの名称で区域分けされています。
中津市方面から来れば本耶馬溪、日田市方面から来れば奥耶馬渓、裏耶馬渓に来ます。
ルートの都合上、深耶馬渓から本耶馬溪へ向かうことにしました。
深耶馬渓は山移川周辺にある渓谷で、耶馬渓観光のメインになります。
周囲には旅館や食事処、土産物店が多くあり、観光客で賑わっています。
土産物店が立ち並ぶ中には展望台があり、ここから眺望できる景色は「一目八景」と呼ばれます。
ここからは、海望嶺、仙人岩、嘯猿山、夫婦岩、群猿山、烏帽子岩、雄鹿長尾嶺、鷲の巣山の8つの景色を眺望できることから名付けられています。
周囲の山々は、浸食によって奇岩が連なっていて、険しい渓谷を形成しています。
何年か前に、山の断崖の一部が崩れ落ちてしまい、そのままの状態で放置されていますが、この景観もまた自然の一部として、訪れる観光客の目を楽しませます。
本耶馬渓 青の洞窟
深耶馬渓から本耶馬溪へ向かう途中には、建設中の高速道路が無料開放されているので、比較的楽に移動することが出来ます。
山国川上流一帯を本耶馬溪と言い、深耶馬渓とは違った景観を楽しむことが出来ます。
特に目に入ってくるのは、競秀峰で川にせりった断崖は見る者を圧倒します。
また、川の下流には日本最長の石造アーチ橋である耶馬渓橋があり、大分県の有形文化財に指定され、日本百名橋にも数えられています。
山国川に接している、競秀峰の基部には「青の洞門」と呼ばれるトンネルがあり、本耶馬溪観光のメインの1つになります。
青の洞門が作られる前は、断崖に繋がれた鎖を持って渡っていたそうで、多くの通行人が命を落としたと言われています。
江戸時代中期の曹洞宗の僧侶・禅海和尚が、ここで命を落とす人々を憂い、ノミと槌だけで30年かけて青の洞門を掘りました。
当時、通行人から通行料を取っていたと伝えられていることから、日本最古の有料道路と言われています。
現在では洞門が拡幅工事が行われていて、当時の面影はほとんどありませんが、わずかに当時の手掘りのノミの跡を見ることが出来ます。
耶馬渓の駐車場
耶馬渓には無料駐車場があります。
耶馬渓一帯の各観光名所に、十分な台数の駐車場が用意されています。
駐車場に困ることはありません。
耶馬渓 基本情報
住所 | 大分県中津市耶馬溪町 地図 |
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例年の見頃 | 11月中旬~11月下旬 紅葉情報 |
紅葉の種類 | カエデ、イチョウ、モミジ |
ライトアップ | なし |
駐車場 | あり(無料) |
アクセス | 東九州道中津ICから15km |