石割桜
巨石の間に咲く一本桜
石割桜は、岩手県盛岡市内丸にある盛岡地方裁判所の敷地内にある岩の割れ目に生える樹齢360年のエドヒガンの一本桜です。
岩手県を代表する桜の名所の1つで、盛岡地方裁判所の敷地内にある岩の割れ目に生えていて、国の天然記念物に指定されています。
春になると見事な花を咲かせ、訪れた花見客の目を楽しませます。
岩手県行政の中心部にある、盛岡地方裁判所の入り口に石割桜はあります。
ここは旧盛岡藩家老の北家の敷地で、庭石の割れ目に桜の種が飛来して芽を出し、成長とともに石の隙間を広げていき現在の姿になったと伝えられています。
桜の木の樹齢は推定360年以上とされ、樹高11m、幹回り4.6m、枝張りは東西に16m、南北に17.1mあります。
石は花崗岩で、大きさは周囲が21m、中央部分が桜の根の貫入によって割れていて、南北に少しづつ広がっているそうです。
明治初期のは桜雲石と言われていたそうですが、時代とともに石割桜と呼ばれるようになり、大正12年に国の天然記念物に指定されました。
昭和7年に裁判所が火災に遭った際、この桜も一部焼けてしまいましたが、翌年には無事に花を咲かせたそうです。
2000年に樹木医による本格的な樹勢回復治療が施され、現在では樹勢も旺盛で、毎年きれいな花を咲かせています。
桜開花期間中は、隣にある岩手県庁の駐車場が、石割桜見物専用観光バス臨時駐車場になっていて、観光バスに乗った花見客がひっきりなしに訪れます。
近代的な建物が並ぶ街の一角に、江戸時代から現在までの時代の移り変わりを見てきた生き字引的な存在であり、人々に春の訪れを告げることでしょう。
すぐ近くには盛岡城跡公園があり、満開時期も重なるので、こちらも訪れることをお勧めします。
石割桜の駐車場
石割桜には無料駐車場がありません。周辺のコインパーキングを利用することになります。
訪れた時は、石割桜から盛岡城跡公園へ向かう途中にあるコインパーキングが、8:00~20:00まで200円/60分、20:00~8:00まで100円/60分だったので、ここに駐車しました。

石割桜 基本情報
住所 | 岩手県盛岡市内丸9-1 地図 |
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例年の開花時期 | 4月上旬 開花状況 |
桜の種類と本数 | エドヒガン 1本 |
ライトアップ | なし |
桜まつり | なし |
駐車場 | なし |
アクセス | 東北道盛岡ICから5.7km JR盛岡駅から循環バス「でんでんむし」右回り「中央通り1丁目」 左回り「県庁・市役所前」下車 |