鶴ヶ城公園の桜
会津の人々に愛されてきた桜の名所
鶴ヶ城公園は、福島県会津若松市にある城址公園です。
「鶴ヶ城」は地元の方が使う名称で、「会津若松城」と言う名称が全国的にも知られています。
福島県の桜名所の1つで、日本さくら名所100選に選定されていて、春には城内に植えられた約1000本のソメイヨシノが咲き誇ります。
さくら祭り期間中はライトアップされ、様々なイベントが催されます。
帯郭の桜
本丸、二の丸の他、北・西出丸が残されているので、公園の敷地はかなり広くなっています。
本丸へ行くには、二の丸または各出丸を経由して「帯郭」まで来なくてはなりません。
本丸へは車で行く事は出来ませんが、北出丸は車で通ることができ、往年のの鶴ヶ城を彷彿とさせる堀や石垣を見ることが出来ます。北出丸、西出丸の駐車場に停めるなら必ず通ります。
どのルートでも、必ず目にするのが桜並木と立派な石垣。
当時石垣の上に存在した櫓は取り壊されていますが、石垣は当時のまま残されています。
全てではありませんが、中には登れる石垣もあり、桜を見下ろすことが出来ます。
帯郭の西側からの天守閣周辺には、多くのソメイヨシノが植えられています。
西・北出丸から城内に入ると、間近に迫る天守閣と周辺に咲く桜を目にすることになり、訪れた花見客はその美しい光景に圧倒され、暫くはこの周辺にクギ付けになっています。
現在の天守閣は、明治7年に取り壊され、昭和40年に復元されたものです。天守閣の瓦も黒色から当時の赤色瓦に葺き替えられています。
本丸の桜
復元された天守閣は5階建で、帯曲輪から見ただけでも大きいのですが、本丸に入ると、2001年に復元された南走櫓と飯干櫓とも繋がっているため、全体が巨大な建築物になっています。
本丸内の天守閣周辺には桜の木は多くはありませんが、本丸石垣に沿って植えられた満開のソメイヨシノは見事です。また、本丸を取り囲んでいる本丸石垣は登って散策することができます。
本丸石垣には、天守閣や城内の桜の撮影ポイントがいくつもあります。
所々に、城の防御のための造られた、堀に突き出た形をした”横矢掛り”と呼ばれる石垣があり、その1つである茶壷櫓跡からは、廊下橋の向こうに雪の残る磐梯山を眺望することができます。
月見櫓からは、手前の桜の景色の向こうに天守閣を望むことが出来る絶景スポットであり、多くの観光客が写真を撮っていました。
城内は、どこを見ても桜が咲き、すべてを見て回るとあっという間に時間が経ってしまいます。
城外から見た石垣と桜並木も美しく、前夜に見たライトアップされた桜にも魅せられました。
三春滝桜、霞ヶ城公園と並んで、福島県内にある3か所の日本さくら名所100選に選ばれた桜名所のうちの1つです。
鶴ヶ城公園の駐車場
鶴ヶ城公園には無料駐車場はありません。
公園敷地内にある市営駐車場または周辺の駐車場を利用することになります。
市営駐車場の料金は、最初の1時間が200円で、その後1時間ごとに100円です。周辺の駐車場も同じ値段かこれよりも高いので、市営駐車場に停めるのが最安値だと思います。
鶴ヶ城公園 基本情報
住所 | 福島県会津若松市追手町1-1 地図 |
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例年の開花時期 | 4月下旬 開花状況 |
桜の種類と本数 | ソメイヨシノ1000本 |
ライトアップ | 日没~21:30 |
桜まつり | あり |
駐車場 | あり(有料) |
アクセス | 磐越道会津若松ICから5km JR会津若松駅から周遊バス「鶴ヶ城入口」下車 |
備考 | 天守閣入場料410円(小人150円) |