奥奥八九郎温泉
奥奥八九郎温泉は、秋田県鹿角郡小坂町にある野湯です。
昔、鉱山の試掘調査中に噴出した温泉で、国有林内にあり、入浴は自己責任になります。
源泉の湧出口からは、二酸化炭素を含んだ大量の源泉が噴き出しているため、天然のジャグジーと言われています。
国道282号線から「野口」と書かれた標識の道へ入ります。
道なりに約2.8km進むと、左方向へ直角に曲がった先に橋があり、これが目印になります。
橋の手前の林道の中へ入って行きます。ここからは、舗装されていない砂利道になります。
手前のガードレールには、手作りの標識で「奥八九朗温泉」とありました。
砂利道をそのまま進んで行くことになるのですが、厄介なのが、東の又沢と西の又沢の分かれ道。
左の分かれ道の西の又沢へ進み、そこからは一本道になります。
そのまま進んでいくと、道の右側に見えてきます。
周辺の景色とは全く違った赤茶けた場所なので、通り過ぎることはありません。
ここまで砂利道をゆっくり走って15分位。道の凸凹やアップダウンが少ない分、別府の「へびん湯」より楽です。
入浴
茶色くなった地面は、全て温泉から出た析出物が堆積したものです。
遠目から見ても、温泉が湧き出ている様子が伺えます。
溢れた温泉を排出するための溝が掘ってあり、お湯が流れていきます。
お湯が溜まっている場所は全部で3か所あり、先達たちが掘った湯舟だと思います。
源泉が湧出しているのは、1番奥側の湯舟からだけです。奥の湯舟で溢れた温泉が隣の湯舟に流れていきます。
排水溝から排出しきれない源泉が、そこらじゅうに溢れています。
周辺には、すのこが置かれ、洗面器まで置いてあります。
源泉が湧出している湯舟、…と言うか穴からは、ボコボコと音を立てながら大量の源泉を噴き出しています。
天然のジャグジー風呂と言われている、奥奥八九郎温泉の本領です。
噴き出ている大きな気泡は二酸化炭素で、泉質はカルシウム・ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉で、源泉温度は44℃。
隣の湯舟に溜まっている温泉は、時間が経過しているため濁っています。
少し離れた場所に掘られた湯舟は、もっと濁っています。
このままでは入浴できないので、濁った水を掻き出して温泉を入れ替えることになります。
源泉の湧き出ている湯舟に入浴すると、お尻が浮くくらいの勢いで源泉が噴き出ていて、最高の気分で入浴できました。
時期によっては、大量のアブにたかられるため、入浴できないこともあります。
近くには、同じく野湯である奥八九朗温泉がありますが、湯温が低く不衛生なため入る人はいないと思います。
林道入口の近くには、地元住民の使う八九郎温泉があり、100円で入浴することが出来ます。
奥奥八九郎温泉 基本情報
住所 | 秋田県鹿角郡小坂町 地図 |
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営業時間 | 24時間 |
入浴料 | 無料 |
駐車場 | あり(適当に停める) |
手すり | なし |
シャワー | なし |
石鹸・シャンプー | なし |
備考 | 野湯。街灯なし。 |