区営鰻温泉
鰻温泉は、鹿児島県指宿市山川成川にある温泉です。
火山湖である鰻池北東部の湖畔にある温泉で、江戸時代から湯治場として利用されてきました。
民宿と公衆浴場があり、集落の至る所に火山活動による噴気が立ちのぼっています。
集落では、噴気を利用した”スメ”と呼ばれる蒸し器を用いた炊事が現在でも行われています。
西郷隆盛が逗留したことでも知られていて、鹿児島県にある西郷隆盛ゆかりの温泉の1つです。
区営鰻温泉は鰻温泉にある公衆浴場で、地元住民のみならず全国から入浴客が訪れます。
薩摩半島南端に位置する指宿市にあり、砂蒸しで有名な指宿温泉の西にあります。
国道226号線から鰻池へ向かいますが、訪れた時はカーナビに促されるまま辿り着いた有り様で、道路標識や看板は確認できませんでした。
鰻池北東まで道路を走って行きますが、温泉近くになってやっと鰻温泉の標識が確認できます。
区営鰻温泉の反対側が駐車場になっていて、満車時は少し行った先にも駐車場があります。
周辺には噴気が立ちのぼり、スメと呼ばれる蒸し器が利用されています。
区営鰻温泉でも、自前のスメで蒸された温泉たまごが販売されています。
表には”西郷どんゆかりの湯”と書かれていました。
脱衣所には西郷隆盛の肖像画が掲げてあります。
明治7年暮れに、西郷隆盛が突然、鰻温泉を訪れ1ヶ月ほど滞在しました。
滞在中には、佐賀の乱を起こし、敗れて逃亡していた江藤新平の訪問を受け、武装奮起の要請を受けたようですが、これを断っています。
鰻温泉での逗留から約2年後の明治10年、西郷は西南戦争を起こします。
鰻温泉には、西郷がここを去る際、記念として残していった襦袢が現在も保管されています。
入浴
浴室は非常にシンプルに造られていて、真ん中に浴槽が1つあるのみです。
隅に水道があますが、洗い場と呼べる場所はありません。体を洗う時は浴槽の周辺で洗うことになり、浴槽内の温泉を汲んで洗い流します。
泉質は単純硫黄泉(硫化水素型)、源泉温度は97.2℃。
お湯はかなりの高温で、入っては出ての繰り返しでした。
訪れた日は雨が降っていたのと、お昼過ぎと言うこともあって、他の入浴客がいませんでした。
おかげで熱くて気持ちの良い温泉を独占できました。
温泉たまごは5個200円で、午前8時から午後6時まで販売しています。
入浴前に外にある受付で、温泉たまごを注文しておくと、出る頃には出来上がっているそうです。
雨の日は出来ないそうで、残念ながら食べられませんでした。
区営鰻温泉 基本情報
住所 | 鹿児島県指宿市山川成川6517 地図 |
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営業時間 | 8:00~20:00 (定休日 毎月第1月曜日) |
入浴料 | 200円 |
駐車場 | あり |
手すり | なし |
シャワー | なし |
石鹸・シャンプー | なし |
備考 | 男女内湯各1 |